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むし歯とキッパリ別れる本
著者名:山下文夫、田浦勝彦、木村年秀
内 容:フッ素に関する解説書
出版社:早稲田出版
初 版:1999年3月3日
価 格:1200円
頁 数:224頁
販 売:都城市内、三股町内各書店
問い合わせ:E-Mail fluoride@sun-net.ne.jp(山下さん)

著者紹介
 山下文夫(やました ふみお)
  昭和24年生まれ。新潟大学歯学部卒業
  宮崎県北諸県郡三股町の開業医
  市民と共に宮崎県子供の歯を守る会の活動に従事

 田浦勝彦(たうら かつひこ)
  昭和22年生まれ。九州歯科大学卒業
  東北大学歯学部附属病院予防歯科講師
  学生教育、研究及び地域公衆衛生活動に従事

 木村年秀(きむら としひで)
  昭和36年生まれ。岡山大学歯学部卒業
  香川県の三豊総合病院歯科保険センター医長
  高齢者訪問歯科診療及び予防活動に従事

諸外国ではむし歯は過去の病気に −まえがき

 健康は食べることから始まります。食べる機能を司る歯の健康が保てなくて、どうして体全体の健康が守れるでしょうか。そこに、むし歯予防の大切な意味があります。
 ところで、わが日本は世界有数のむし歯大国です。そして未だにむし歯予防には歯みがきと甘味制限だけだと思っている人が大半です。歯科医でさえそうなのですから、皆さんがそう思い込んでいても不思議ではありません。
 しかし、諸外国では今やむし歯は過去の病気となりつつあります。そのような国々では、水道水フッ素化など地域ぐるみのむし歯予防が常識となっています。そして歯科医師会や役所などの関係者が正しい情報活動を続けてきた結果、すばらしい成果をあげてきております。
 わが国では、砂糖は言われているほど摂り過ぎてはいませんし、歯みがきの習慣も徹底しています。にもかかわらず、わが日本ではむし歯が多く、入れ歯予備軍がどんどん増えているのです。こんな現状に警鐘を鳴らしたいと考えて執筆したのが本書です。
 これまで、むし歯予防を個人の責任にだけ押しつけてきましたが、本当の責任はどこにあるのか、この本ではその問題をとことん追及してみました。皆さんに多くの新しい情報を提供しながら、ご一緒に考え、行動したいと考えています。
 本書が読者の皆さんの健康づくりの一助になれば幸いです。
 1999年2月21日      著者

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