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日向の国 諸県の伝説(ひむかのくに もろかたのでんせつ)
編著者:瀬戸山 計佐儀
内 容:伝説集
発行所:三州文化社
初 版:1975年9月30日
三 版:1988年10月1日
価 格:1500円
頁 数:313頁
販 売:三州文化社0986−22−5804

著者紹介
 瀬戸山 計佐儀(せとやま けさのり)
  出生:大正9年 都城市太郎坊町(旧沖水村大字高木)生まれ。
  学歴:沖水小学校卆、鹿児島一中4年依病退学、専検と大検合格、
     法政大学通信教育受講。
  職歴:昭和21年より都城市役所(34年の内、厚生課長5年、
     図書館長9年)県史、市史執筆委員。
  所属:都城史談会と植物愛好会、日向民俗学会、宮史連、日本民俗
     学会、仏教民俗学会、鹿児島民俗学会、西日本史学会、鹿大史学会
  著書:都北社会福祉史、都城方言集、太郎坊町史、日向の伝説など14冊
     その他、庄内平治記・庄内軍記など史料の発掘と自費出版10冊
  賞罰:宮日文化賞、都城市文化賞

「はしがき」より

 伝説は心の古里である。

 われわれの住む諸県地方もお多分にもれず、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌など滔々たるマスコミ文化の大波に押し寄せられて、人びとの視野は全国的・世界的に広くなって誠に喜ばしいことではあるが、その反面、生活様式の洋風化などにより、囲炉裏をかこんでのダンランの時などに、親から子へ、子から孫へと代々語り伝えて来た伝説や昔話・神話などの口承説話などは、科学知識の普及も手伝って、今や絶滅の危機に瀕しているといえよう。しかも、国土開発の大津波は、山を削り谷を埋め、伝説遺跡を荒廃せしめていることに、更に拍車をかけている。
 開発も又住民の生活向上や生産向上の面から確かに重要なことではある。それを同様、遠い祖先から今に語り伝えられて来た文化遺産であるこの伝説など口承も又、子孫に伝えるべき重要なものであるから、その消滅は惜しまれてならない。

 心の古里・伝説は、今や亡びつつある。
 今の内に我われがこの絶滅寸前にある伝説を採取記録しなければ、永久にこの民俗文化遺産は取戻すことあはできない。−こう考えてここに集録したのが即ちこの「日向の国・諸県の伝説」であるが、549話の内、私が直接、古老などから採取したものは僅か86話に過ぎない。しかもそれは、私の住む周辺・都城及びその隣接町村の、又その一部分に過ぎない。

     後略

 


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