RE FF BACK HOME
大和朝廷と牛諸井家(うしもろいけ)
著者名:福元 治夫
内 容:歴史研究書
出版社:鉱脈社
初 版:1997年11月20日
価 格:1500円
頁 数:155頁
販 売:市内各書店

著者紹介
 福元 治夫(ふくもとはるお)
  大正12年 都城市下水流町生まれ
  志和池小学校、中国青島学院、日本大学専門部卒業
  昭和22年〜27年 志和池村財務課長
  昭和28年〜40年 モータース開業
  昭和41年〜50年 永順産業株式会社宮崎事業所長
  昭和51年〜 自営業
  所属 宮崎県民俗学会幹事
  戦後より今日まで仕事の傍ら日向古代社会の研究につとむ

「はじめに」より

 仁徳天皇の外戚、日向諸県君牛諸井(ヒムカノモロカタノキミウシモロイ)は、熊襲隼人の血をひく日向の豪族で、その女(ムスメ)の髪長媛は、牛諸井の大和朝廷服属に伴って貢上された方である、というのがほぼ通説となっているが、これは事実と相違するものと私は考えている。
 諸県君牛諸井は応神天皇と祖を一にする天孫族の後裔であり、極めて身分の高い皇族級の人物である。しかも服属者ではなく応神天皇の最大の協力者であり、髪長媛も又応神天皇の正式な許可によって祝福されて入内された方であるから、貢ものではないのである。

     中略

 諸県君牛諸井は天孫族の末裔であるから、御先祖はどこかの地下式横穴壙に眠っておられるはずである。このことを踏まえ、牛諸井の系譜を正しくたどり、牛諸井と応神天皇、髪長媛と仁徳天皇、橘姫と雄略天皇についてその真の姿を明らかにしたい。
 特に牛諸井の大和朝廷服属説は牛諸井を冒涜するものであり、都城生れの髪長媛の貢上説は故なき汚名であり、両説共真実との乖離が余りにも甚だしいものであるから、真実を明らかにし、牛諸井家の名誉を回復したいと念ずるものである。そして牛諸井は服属者ではなく髪長媛は貢上者ではないことを学者の先生方をはじめ、多くの方々に理解して貰えれば筆者としてこの上ない欣びである。
         (平成9年10月30日)

hon00811
 

RE FF BACK HOME
 

  Copyright(c)1998, BONCHI-NET Phone:0986-22-8598