NHK宮崎イブニングニュース2016年10月28日放送

都城で住民運営の乗り合いバス

公共交通が少ない都城市の庄内地区で、市が委託し、地区の住民が運営する乗合バスの運行が、来月から試験的に始まることになりました。市によりますと、住民が運営を行う乗合バスは県内で初めてだということです。
これは、きょう行われた定例の記者会見で都城市が明らかにしました。
それによりますと乗り合いバスの試験運行が行われるのは路線バスが走っている地域が少なく、車を持っていないお年寄りが多い庄内地区で、地区の住民でつくる協議会がすべての運営を行うということです。
試験運行は来月中旬から始まり、10人が乗車できるワゴン車1台を乗合バスとして走らせ、乗合バスの運転に必要な免許を持っている地区の住民が運転を行います。
地区の中心部にある公民館を起点に4つの路線で運行される予定で、ダイヤも住民たちで決めました。
月に500円を払って会員に登録している庄内地区の住民なら何度でも利用できます。
市では協議会に対しておよそ130万円の委託費を出していて、試験運行は今年度いっぱい行われ、来年度からの本格的な運行を目指すということです。
市によりますと、住民が運営する乗合バスは県内で初めてだということです。
庄内地区まちづくり協議会の釘村美千也会長は、「これまで移動手段がなくて不便だという声があがっていた。今後は便数を増やして移動が便利な町にしていきたい」と話していました。


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