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機関誌「庄内」
編 集:庄内の昔を語る会
内 容:都城市庄内町の歴史、研究、言い伝え、情報など
創 刊:1989年11月16日(年1回発行)
価 格:1000円
頁 数:125頁(第10号)
販 売:庄内町山元菓子店、電話0986-37-0670
問い合わせ:庄内の昔を語る会、電話0986-37-0888(庄内地区公民館)

第10号巻頭言

          庄内の昔を語る会 会長 野海正治

hon01811 秋の気配が濃くなってきました。この好季節と裏腹に今年の異常気象とも言える日照り続き、豪雨による水害、毒物騒ぎの暗い世情、更に国の安全に関わる危機、それらを忘れたような政界のもたつき、まったくやり切れない気持ちです。
 会誌「庄内」も十号を数えました。今回も激励とともに沢山の原稿や資料をいただき、誠にうれしく思っています。
 専門的分野の玉稿も有難く、視察、旅行など詳細な描写の力作、伝える話の人それぞれの生き様、自分史の貴重な経験体験談には心を打たれるものがあります。地区にも家庭にもまだまだ残された口伝、伝承の多いことを知らされました。
 昭和六十二年、「庄内の昔を語る会」発足、先人の残してくれた文化財とも言える尊い足跡を探り、古老の記憶にある歴史を、苦難の話を、今とどめて子や孫に伝えるべく、平成元年「庄内」誌の創刊号を発刊、爾来試行錯誤をくり返しながら、それでも順調に十号までこぎつけました。これも郷土誌に対する皆様の深いご理解と熱心なご協力の賜と厚く感謝申し上げます。
 若い会員が増えました。有難くうれしいことです。十年ひと昔を期に斬新な気持ちで発想の転換を図り、更に充実した庄内誌に発展することを期待しています。

          平成十年十月吉日





表紙写真説明

庄内町東区の熊襲桶

 (一説)景行天皇の命により小碓命(日本武尊)はこの地方で暴威を振い住民を苦しめる熊襲の首領川上梟師を退治しました。この時住民達はこれを喜びそこに有ったバラや鍬等を叩いて踊り回りました。踊りはその時の農民の喜びの姿を表現したものです。
 庄内町東区に伝承されており、県無形民俗文化財に指定されています。踊り会は、現在会員二十一名、保存会長は大川原紀美生氏、踊り会々長丸目辰夫氏。毎年十一月二十八日庄内町諏訪神社秋の例祭で奉納されます。


第14号目次    表紙題字 (故)大河内浩爾

巻頭言
・・・会長 坂元徳郎

特別寄稿
 庄内の印象・・・都城警察署庄内駐在所 谷川良隆

歴史.史料
 諏訪神社祭礼における安永外城の人々の役割・・・町区 都城市市史編さん室 山下真一
 乙房小学校の沿革 近代学校制度の成立の中で・・・乙房町 都城市市史編さん室 武田浩明
 明治三十三年度の庄内村議会議事録から・・・東区 坂元徳郎
 庄内小学校の奉護日誌・・・町区 山下謙二郎
 史跡探訪(その十三)・・・東区 坂元徳郎

庄内町情報
 宮崎「庄内会」から・・・庄内会会長(西区)牧ノ瀬正雄
 庄内地区公民館活動の現状・・・庄内地区公民館副館長 瀬之口周造
 学校便り
  庄内小学校・・・校長 福留稔
  菓子野小学校・・・教頭 別府一男
  乙房小学校・・・教頭 日高啓子
  庄内中学校・・・教頭 漉谷武範

随想・追憶
 「庄内・13号」によせて・・・鷹尾 得能哲夫
 庄内小学校の想い出・・・茅ヶ崎市 萬代久男
 小学校時代の思い出(二)・・・鷹尾 福村静徳
 学徒勤労動員の思い出・・・東区 山元哲朗
 終戦後の庄内小の思い出・・・大王町 吉川一郎
 鍋釜に思いを寄せて・・・川崎 前畑文利
 父の言葉を生かしたい・・・さいたま市 馬籠京子

俳句
 平田 高橋かおり   祝吉町 前田莱和子   平田  平田ミチ
 西区 清水たつ子   町区  山元マス子   祝吉町 宮田安子
 鷹尾 菓子野康子   菓子野 長岡昭光    祝吉町 前田みづえ
 東区 内野かね    西区  蒲生敏子

子や孫に語り伝える話
 三島地頭の逸話など・・・妻ヶ丘町 瀬戸山計佐儀
 戦時下の中学校生活・・・西区 清水省三
 庄内の風俗あれこれ・・・東区 大川原紀美生
 母の自伝より・・・町区 鎌田学
 戦争・学徒出陣・従兄弟の戦死・・・宮崎市 牧ノ瀬正雄
 童唄(わらべ唄)・思い出すままに・・・平塚町 山元正三郎
 内村直左衛門(初代横市尋常小学校校長)の持ち物が教えてくれるもの・・・宮島 内村成良
 西区の自慢・南洲神社・・・西区 乙守保正
 蔵満十助のこと・・・姫城町 湯前隆一
 「しょけ」と「いおすく」の思い出・・・川崎 福村修
 頓智甚エ門小話・・・川崎 前畑文利
 野鳥交遊録・・・宮崎市 坂元守雄

事務局便り
 ここ一年の歩み・・・事務局
 史跡探訪「庄内十二外城」めぐり 大隈、末吉、財部の城を中心に・・・西区 長峯良文
 飫肥・日南方面史跡探訪・・・東区 帖佐ミヤ

編集後記

平成十四年度 会員名簿



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