まなざし
著者名:田浦 チサ子
内 容:エッセイ集
出版社:日本随筆家協会
初 版:1998年4月17日
価 格:1300円
頁 数:218頁
販 売:金海堂上町店
問い合わせ:0986-64-1986(田浦さん)
著者紹介
田浦 チサ子
(たうらちさこ)
1942年宮崎県に生まれる
宮崎大学学芸学部四年課程卒
第43回コスモス文学新人賞(随筆の部)
第6回愛のサン・ジョルディ賞(短編の部)
宮日歌壇賞(宮崎日日新聞社)
にしき江新人賞(短歌)準にしき江賞(にしき江結社)
宮崎県北諸県郡山田町在住
推薦のことば
優しい「まなざし」と共に
−序にかえて−
神尾 久義
人は天から与えられた性格によって、ものを書く。
田浦チサ子さんも同じだ。両親から受け継いだ真面目さと一途さ、それに歌人として培ってきた鋭い感性−それらが相俟って、ここにすばらしいエッセイ集「まなざし」が誕生した。
この本は、まさしく田浦チサ子さんの魅力を余すことなく網羅している。
目標にまっすぐに突き進む足どりの確かさ、やさしい思い遣り−その両面を有している才女の生活と意見が心を打つ。著者の足跡を辿ると、自我に目覚めた近代女性の姿が浮かび上がる。
終戦を数年後に控えた1942年生まれの著者の、これは見事な生き方を、さりげなく描出した傑作といえよう。そして、その背後には思慮深くて愛情豊かなご主人の優しい「まなざし」を、私は感じるのである。
(「月刊ずいひつ」編集長・作家)
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