平成16年7月度例会・特別講演
「天然資源を活用した環境保全型害虫駆除〜持続的省力的農業の展開」
講師:宮崎大学農学部食料生産科学科助教授 農学博士大野和朗氏
2004.7.15

場所:メインホテル


先生は鹿児島県出身。宮崎大学には1999年から勤務。前職は福岡県農業総合試験場で野菜病害虫担当の専門研究員。

存える農業の会にも参加を呼びかけ、37名の参加がありました。

昆虫を天敵として利用し農薬使用を減らす農業について詳しく分かりやすく講演していただきました。

日本の農薬使用量は世界トップ!だそうです。

ナスの最強の害虫「ミナミキイロアザミウマ」の個体数の変化、農薬に頼る防除方法が赤いグラフ。天敵を保護するようにしたのが青いグラフ。

「ミナミキイロアザミウマ」の天敵「ヒメハナカメムシ」の個体数の変化。農薬を散布すると、天敵も全滅してしまいます。結果上のグラフのように害虫が増えていきます。

ただし、現在はコストが高いので経済的に釣りあわないのがネック。国産で安い天敵を製造する必要性を感じました。