12月度例会(講演会・忘年会)
2002.12.11 18:00-21:30
場所:ウエルサンピア都城
環境省自然公園指導員(霧島屋久国立公園パークボランティア)の石井久夫氏による講演。演題は「霧島山麓の野鳥と自然」。霧島や都城周辺などの植物、野鳥などの興味深いお話を聞くことが出来ました。 |
三廻組も含め、50名以上の参加がありました。 |
松浦会長のあいさつ。今年を振り返ると、霧島工業クラブ10周年記念式典、上海視察、共同研究プロジェクト、高専の専攻科設置などいろいろなことがありました。 |
蓬原県議の来賓あいさつ。県でも霧島工業クラブには注目しているとのこと。 |
西川都城市工業振興課長のあいさつ。 |
下山都城市議の締めのあいさつ。高専には念を入れて6年間通われたとの事 |
講演メモ |
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フィールドサイン | |
動物が残した信号のこと、足跡や糞、植物を食べた跡など気をつけて見るといろいろなことがわかる。 |
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指標鳥(指標植物) | |
トンビ:環境的にはあまり良くない(環境汚染のめやす) モズ:人間が住むのに最適の環境である イナモリ草:たくさん生えている所は杉の造林に良い |
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奈良の大仏殿(東大寺)に霧島の赤松が使われている。 | |
現在残っている(2度焼失)大仏殿に霧島から運んだ赤松が使われている。 |
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食物連鎖 | |
動物・植物それぞれに深いつながりがある。 頂点に立っているのは人間である。 |
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鳥の特徴 | |
くちばし:食べるものによっていろいろな形がある。 鳥の骨:体重を軽くするため中空になっている。強化のためのささえがある。 食べてすぐ出す:すぐエネルギーになる |
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鳥の種類 |
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渡り鳥:夏鳥(夏に南方から日本にやってきて繁殖)、冬鳥(北方から来て日本で冬を過ごす)がいる。 留鳥:一年中日本にいる。 旅鳥:ちょっとだけ日本に寄る、南極から北極まで旅をする鳥もいる。 |
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鳥の夫婦仲 | |
ツル:夫婦は一生添い遂げる カモ・オシドリ:毎年相手が変わる! タマシギ:オスが卵を育てる。 |
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霧島の植物 | |
御池のイチイガシ:炭焼きのために植林したものも多い ミヤマキリシマ:火山ガスのために色が変わっている。家に植えるとだんだん普通の色になる。 えびの高原のノカイドウ:世界でえびの高原にしかない。400本くらいしかない、しかも樹齢は若いもので50年、シカが芽を食べてしまう。三股の上米公園に移植してあり、来年あたりは花が咲くかも知れない。リンゴの木の仲間である。 |
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霧島山麓の鳥 | |
都城周辺で100種類、霧島周辺で140種くらいの鳥がいる。 たった12〜3cm、20〜30gの小さな鳥が東南アジアから3,000Kmを飛んでくる。 都城駅前にはハクセキレイがたくさんいる。鳥にとっては人間が居ることで外敵が少ない。それぞれグループを作って昼間は霧島あたりまで行って夜になると帰ってくる。電線などでは一晩中場所取りをやっている。 |
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ヨタカ | |
ずぼらな鳥で口を開けたまま飛んで、口に飛び込んできた虫を食べる! |